
旅行って、どこか非日常を楽しむものだと思っていた。
だけど、本当はそれだけじゃなかった。
出発の瞬間からすでに始まっている、“思いがけない出会い”。
私にとって旅とは、知らないものに出会い、感じ方が変わる体験の連続だった。
その感覚を、初めて心の奥から味わったのが――メキシコ、ロスカボスの夕日だった。
私が旅に惹かれる理由|「出会い」との連続
ある日ふと、「旅に出たい」と思った。
大きな理由があったわけじゃない。なんとなく、今の場所から少し離れてみたかった。
でも、実際に旅に出てみたら──
世界は思っていたよりもずっと広くて、知らないことばかりだった。
街の匂い。人々の会話。走っている車の形。
看板のデザイン。並んでいる商品の色味。
それらすべてが、私の中にある“当たり前”を少しずつ揺さぶってくる。
旅先では、人との出会いはもちろんだけど、
空気・道・建物・音 ―「風景との出会い」も、私にとっては大きな出来事だった。
今まで知っていた世界が、ほんの一部にすぎなかったことに、そこで初めて気づいたのだった。
ロスカボスの夕日が教えてくれたこと
メキシコのロスカボスに滞在していたある日、私はハイキングに出かけた。
丘の上から、広い太平洋を一望できる場所へ向かって。
夕暮れどき、その場所に着いたとき、目の前には想像を超える光景が広がっていた。
大きな太陽が、ゆっくりと太平洋に沈んでいく。
ただそれだけの光景だったのに、私は動けなかった。
静かに、じわじわと、胸が熱くなっていった。
ふと、こう思った。
「今、私はこの場所で一日を終えようとしている。
だけど、日本では……これから一日が始まろうとしている。」
時差。それだけのことなのに、
“世界はつながっている”という感覚が、身体の芯から湧き上がってきた。
自分がいる場所と、遠く離れた国の誰かの時間が、同じ太陽でつながっている。
それが、ものすごく大きくて、やさしい発見だった。
旅とは「思いがけないもの」との出会い
旅の楽しさは、有名な観光スポットや絶景だけじゃない。
むしろ私にとっては、“予定外”の瞬間こそが、一番心に残っている。
道を間違えたときに見つけた小さなカフェ。
宿の近くで出会った、笑顔のおばあちゃん。
まったく読めなかった看板の意味を、必死で調べた時間。
それらは、事前に調べても、ガイドブックを読んでも、たぶん出会えなかった。
でも、そんな“思いがけない出会い”の中にこそ、
旅の本当の価値があるんじゃないかって、私は思っている。
計画していたことが崩れたり、予想外のことが起きたり。
それを笑えるようになると、旅はもっと自由になる。
このブログ「Wonder Trip Log」について
旅は、心を揺らす。
そしてその揺れは、いつか自分を少し変えてくれる。
このブログでは、私が旅先で見たもの、感じたこと、驚いたことを、ありのままに綴っていきます。
目を奪われた風景や、ちょっとした違和感。
歩いているときにふとよぎった考えごと。
そして、誰かの何気ない言葉でハッとした瞬間。
そんな“旅のかけら”を、ひとつずつ丁寧に記録していくつもりです。
ガイドブックには載っていない、だけど確かに「旅の本質」を感じられる。
そんな記事を書いていけたらと思っています。
このブログが、誰かの背中をそっと押す「きっかけ」になれば嬉しいです。
🌍 「旅とは、新しい景色を見ることではなく、新しい視点を得ること。」
このブログが、あなたにとってそんな“視点”のひとつになりますように。
私がこの記事を書いたよ!

asahi 旅する感性ライター / 男性
はじめまして。「Wonder Trip Log」を運営しているasahiです。 私は、“旅とは、思いがけない出会いと価値観の発見”だと考えています。 地図で見ていた景色の向こう側に、想像もしていなかった世界が広がっている――。 ロスカボスの夕日に感動して以来、私はどこかに出かけるたびに、 「見たことのない空気」「考えたことのない視点」との出会いを記録したくなりました。 このブログでは、旅先での体験や気づきを、写真と言葉で丁寧に綴っています。 旅のヒントやインスピレーションとして、あなたの心にも何かが届けばうれしいです。