
「ヨーロッパ、いつか行ってみたいな…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
でも、いざ計画を立てようとすると、ふと立ち止まってしまうんですよね。
「どの季節に行くのが一番いいんだろう?」
「休みは限られてるし…天気とか人混みとか、大丈夫かな?」
実は私も、最初のヨーロッパ旅行を計画していたとき、まさに同じ悩みにぶつかりました。
季節によって雰囲気がガラッと変わるヨーロッパ。
行く時期次第で、体験できる景色も、出会える人も、全然違ってくるんです。
でも、安心してください。
ヨーロッパは365日いつでも旅人を歓迎してくれる場所。
それぞれの季節にちゃんと魅力があるんですよ。
この記事では、旅行業界でよく使われる「ピークシーズン」「ショルダーシーズン」「オフシーズン」という3つの時期の特徴や、実際に私が感じた季節ごとの楽しみ方を、たっぷりご紹介します。
あなたの旅にぴったりのタイミング、見つけてみてくださいね。
ピークシーズン(5月〜9月)ってどうなの?

夏のヨーロッパ旅行、憧れますよね。
青空、長い日照時間、にぎやかな街の雰囲気…。
どこに行っても「これぞヨーロッパ!」って感じで、テンションが上がります。
でも正直に言うと、人の多さと暑さは覚悟しておいたほうがいいかも。
私自身、パンデミックの年を除けば、もう40年近く毎年のように夏のヨーロッパに行ってるんですけど…
やっぱりピークシーズンならではのエネルギーがあるんですよね。
その分、計画の立て方にはちょっとしたコツが必要です。
夏に行くなら、こんな工夫をしてみて!

夏休みが固定されている学生さんや家族旅行は、どうしてもこの時期になっちゃいますよね。
そんなときは、「混雑をどう回避するか」を意識してスケジュールを組んでみてください。
たとえば…
🗓 8月1日からヨーロッパを4週間旅するプランを想像してみましょう。
- 最初の2週間はレールパスを使って、イタリアやオーストリアの名所を巡る旅。
- 後半の2週間は、スコットランドでAirbnbを借りてのんびり過ごす。
このプランなら、人が増えてくる前に人気観光地をまわっておいて、混雑のピーク時には人の少ない地域でゆっくりできる、というわけです。
正直、6月10日のザルツブルクと8月10日のザルツブルクでは、まったく別の街のように感じるくらい混雑具合が違います。
「日帰り観光地」には、あえて泊まってみるのがおすすめ!

たとえば…
- トレド(マドリードからの日帰りスポット)
- サンマリノ(イタリアのビーチリゾート近く)
- サン・ジミニャーノ(フィレンツェ近郊の小さな街)
こういった場所って、日中は本当に観光客でごった返してるんですよね。
でも、夕方以降になると一気に静かになって、まるで別世界みたいに心地よくなるんです。
私もサン・ジミニャーノに泊まったことがあるんですが、
昼の喧騒がウソのように静まりかえって、ライトアップされた塔を眺めながらのんびりワインを飲む時間が最高でした。
というのも、こういう小さな町には大型ホテルが少ないし、
ツアーバスが入って来にくいから、団体旅行客は昼だけで帰ってしまうんです。
さらに、クルーズ船の寄港地(ヴェネツィアやドゥブロヴニクなど)も同じ。
日中は「地獄のような混雑」でも、夜になるとクルーズ客がいなくなって、ようやく街本来の姿が見えてくるんですよ。
夏の猛暑対策、本気で必要です!

夏の日本、猛烈の暑さが続いているように
ここ最近のヨーロッパも、気候変動の影響でめちゃくちゃ暑いんです。
私も以前「北の方なら涼しいでしょ」と油断してミュンヘンに行ったら、
まさかの35度超えでぐったりした思い出があります…。
今では、アムステルダムやミュンヘンみたいな本来涼しいはずの街でも、
カフェやレストランが屋外席(テラス)をたっぷり用意してたりして、
「夏のヨーロッパは外で過ごす」が定番になってきてます。
特に7月〜8月の南ヨーロッパ(イタリア、スペイン、ギリシャなど)は、
「耐えられないくらいの暑さ」になる日も多いので、旅行前に覚悟しておいてくださいね。
7月・8月の旅行、ほんとにダメなの?

「夏のヨーロッパって、人も多いし、お店も閉まってるって聞いたんだけど…」
そんなふうに思って、7〜8月の旅行を避けてる人、意外と多いんですよね。
でも、そんなに心配することはありません!
たしかに、イタリアやフランスではこの時期、地元の人たちがこぞって海辺にバカンスに行くので、
街のお店が部分的にお休みになってたり、歯医者さんやコインランドリーが閉まってたりすることもあります。
でも、観光で来ている私たちにとっては、
「あれ?なんかちょっと静かで歩きやすいな」
くらいの感覚で、実はけっこう快適に観光できる時期でもあるんです。
ただし、ひとつだけ注意ポイントがあります!
🛣 月の1日と15日は要注意。
このタイミングで休暇を始めたり終えたりする人が多くて、
高速道路が信じられないくらい渋滞します。
フランスのリヴィエラ(地中海沿い)なんて、ビーチを求めるヨーロッパ中の人が押し寄せるので、
「砂浜でのんびり」のはずが、「ビーチタオルの隙間探し」に変わってしまうかも…。
北欧やアイルランドは「夏こそベスト」なんです!

逆に、ピークシーズンだからこそ行ってほしい地域もあります。
たとえば…
- スカンジナビア(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク)
- イギリス
- アイルランド
この辺りは、夏じゃないと本当に寒くて、観光地も閉まっていることもあるんです。
私が北欧を訪れたときも、現地の人に
「観光は6月中旬〜8月だけが本番だよ」
って言われました。
それくらい、夏は特別なシーズン。
- 昼間が長くて、夜10時でも明るい
- 空気がカラッとしてて気持ちいい
- 人もそんなに多くなくて、のんびりできる
…と、いいことづくめなんです。
なので、「人が多いから夏は避けようかな〜」なんて思ってる人、
行き先によっては、むしろ夏がチャンス!ってこともありますよ。
ショルダーシーズンって、実は最強の旅どきかも?

「ショルダーシーズン」って聞いたことありますか?
ショルダーシーズンとは、旅行業界で使われる言葉で、「ピークほど混んではいないけれど、完全に空いているわけでもない」、ちょうど中間くらいの混雑具合の時期のことです。
この時期、ほんとにいいとこ取りなんですよ。
- 気候はまだまだ快適
- 日も長めで観光しやすい
- 夏ほど混んでいない
- でも、観光業はちゃんと元気に営業中!
私は以前、10月にスペイン南部を旅したんですが、
気温もちょうどよくて、観光客も多すぎず、まさに「穴場」って感じでした。
街のレストランやバルもどこも空いてて、地元の人とゆっくり話せたのが嬉しかったな〜。
行き先によっては、「ショルダーでも混む」ことも!
とはいえ、注意点もあります。
地中海沿岸の国(イタリア・南フランス・スペイン・クロアチア・ギリシャ)では、
春や秋でもまだまだ観光にぴったりの気候なので、実はけっこう人が多いんです。
値段もオフシーズンほど下がらず、
「え、10月なのにこの混み具合?」って驚くこともあるので、
混雑を避けたい人は、行き先や日程をうまく選んでくださいね。
🌸 春と🍁秋、どっちに行くべき?

「夏の前と後、どっちがいいの?」って悩むこと、ありますよね。
正直、混雑具合や気温はそんなに変わりません。
でも、目的地によってちょっとずつ違いがあります。
たとえば…
- 春の地中海沿岸:緑が豊かで花もきれい。自然を楽しみたい人にぴったり
- 秋のアルプス:雪が解けて、ハイキングコースがちょうど歩けるようになるベストタイミング
私も以前、9月下旬にスイスを訪れたことがあるんですが、
紅葉が始まりかけていて、人も少なくて、トレッキング日和でした。
ということで、「人が多すぎるのはちょっと…」とか
「でも寒すぎるのも嫌だな」って人には、
ショルダーシーズンが本当におすすめです。
旅の快適さ、コスパ、そして混雑ストレスのなさ。
どれをとってもバランスがいいこの時期、
ぜひ一度、狙ってみてくださいね!
オフシーズン(11月〜3月)って、実は穴場の宝庫なんです

毎年夏になると、ヨーロッパには世界中から観光客がどっと押し寄せてきますよね。
でも、あの人混みや行列にうんざりしたこと、ありませんか?
もし少しでも「もっとゆったり旅したいな…」って思ったことがあるなら、
オフシーズンのヨーロッパ旅行、めちゃくちゃおすすめです!
おトクに旅したい人、オフシーズンは狙い目です!

11月〜3月のオフシーズンは、航空券もホテルもぐっと安くなることが多いんです。
しかも、観光客が少ないから…
- 人気のホテルも予約しやすい
- 価格が下がることも多い
- 小さめの宿でも空いていて、静かで快適
もちろん、田舎の宿や一部の施設は閉まってることもありますが、
そのぶん開いてるところは落ち着いていて過ごしやすいんです。
ただし注意点も。
ベルリン・ブリュッセル・北欧の首都などビジネス客が多い都市はむしろ高くなる傾向があるので、
そういう場所に行くなら、早めの予約や価格チェックが大事です!
ヨーロッパを「独り占め」できる季節

オフシーズンのヨーロッパって、ちょっと信じられないくらい空いてるんです。
- レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷でのんびり過ごす人
- ローマのフォロ・ロマーノで静かに歴史を感じる人
- アドリア海の静かなビーチを一人占め
- 冬のフランスのお城で、暖炉のそばの警備員さんと世間話
…なんて、ちょっと映画みたいな旅が本当にできちゃうんです。
真冬のヴェネツィアの映像を見たとき、
サン・マルコ広場の鐘楼の上でひとりきり。
下を見たら、ハトだけが「観光客はどこ?」って顔してました(笑)
「静かな冬」だからこそ味わえる“本物のヨーロッパ”

もちろん、観光地の一部は閉まってることもあります。
テーマパークや屋外のイベントなんかはお休みのことが多いです。
でも!
文化や芸術を楽しみたい人には、冬こそが本番なんですよ。
たとえばウィーンでは…
- 少年合唱団の美しい歌声
- 華やかなオペラ公演
- 優雅なリピッツァナー馬のショー
どれも最高の状態で楽しめます。
「これぞヨーロッパ!」っていう瞬間に、たくさん出会えるんです。
冬のヨーロッパ旅は、天気と時間にご注意を!
オフシーズンのヨーロッパって、空いてて最高なんですが、
やっぱり気になるのは「寒さ」と「日没の早さ」ですよね。
天気は、ほんとに“なんでもアリ”だと思っておいて!

ヨーロッパの多くは、実はカナダと同じくらいの緯度。
だから、冬の日は短くて、夕方5時には真っ暗になります。
しかも天気が読めない!
- 寒いと思ったら、風も強くてびしょびしょ
- 雨かと思えば、みぞれや雪
- と思ったら、急に青空が広がったり…
もう、ころころ変わるんですよね(笑)
なので、荷造りは「防寒+防水」が基本です!
持っていくべき冬旅アイテム

- 重ね着できるインナーとセーター
- 防水のあったかいパーカー(ダウンが最強)
- 手袋・ニット帽・ネックウォーマー
- タイツやヒートテック系のレギンス
- 滑りにくい・濡れても平気な靴
- 折りたたみ傘(風にも耐えるタイプが◎)
あと、安めのホテルだと、部屋がちょっと寒いこともあるので、
寝るときのあったかグッズ(カイロやレッグウォーマー)も地味に活躍しますよ。
ただし、寒いばかりじゃありません!
冬の澄んだ空に太陽が出た日は、空気がキリッとしてて超気持ちいいですし、
11月中旬くらいまでは、丘が紅葉で真っ赤に染まる美しい景色にも出会えます。
照時間と営業時間にも要注意!
冬の旅で忘れがちなのが、観光地の営業時間。
オフシーズン中は…
- 一部の施設が完全にクローズしていたり
- 営業時間が日没に合わせて早く終わることも
- ツアーや英語ガイドがやってない日も多め
- 観光案内所も営業時間短めになりがちです
特に、小さな観光地では閑散としてて、
「え、カフェも閉まってる…」なんてことも。
12月のビーチリゾートなんかは、まるで“缶詰のように”ピッタリ閉まってるので、
ちょっと寂しく感じるかもしれません。
逆に、大きな都市(パリ、ロンドン、ローマなど)は、
オフシーズンでも活気があって見どころいっぱいなのでおすすめです!
冬のヨーロッパは、事前にちょっとだけ準備と覚悟をしておけば、
しっとりとした空気と静かな雰囲気を楽しめる最高の旅先になります。
寒さに負けず、あったかい服でおしゃれして、
“静かなヨーロッパ”を満喫してきてくださいね!
ちょこっと自己紹介しておきますね🎶

asahi
はじめまして。「Wonder Trip Log」を運営しているasahiです。 私は、“旅とは、思いがけない出会いと価値観の発見”だと考えています。 地図で見ていた景色の向こう側に、想像もしていなかった世界が広がっている――。 ロスカボスの夕日に感動して以来、私はどこかに出かけるたびに、 「見たことのない空気」「考えたことのない視点」との出会いを記録したくなりました。 このブログでは、旅先での体験や気づきを、写真と言葉で丁寧に綴っています。 旅のヒントやインスピレーションとして、あなたの心にも何かが届けばうれしいです。